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マラソンの本について

マラソンのトレーニング方法についての本は、書店に多数並んでいます。いかに走るかと思いつつ本を選ぶのであれば、目指す結果や著者の好みは個人個人で異なるので、自ら書店で本を眺めてから決めるのが最良です。

 

トレーニング方法紹介以外の、マラソンについて書かれた本で、非常に興味深い本も書店に並んでいますので、それらの本を紹介します。

 

日本のマラソンの歴史を知りたいならば、武田薫『マラソンと日本人』(朝日新聞出版、2014年)。金栗四三から川内優輝まで、約100年間の日本のマラソンと駅伝が辿ってきた道が描かれています。

 

日本を代表するランナーについて知りたいならば、月刊陸上競技編集『マラソン哲学 日本のレジェンド12人の提言 ~2020東京五輪でメダルを取るために~』(講談社、2015年)。瀬古利彦、中山竹通、有森裕子他の、結果に向けての厳しい姿勢と実行力に驚かされます。また、掲載されているランナー本人の言葉に、その人のイメージとは違う部分の発見があったりします。

 

村上春樹『走ることについて語るとき僕の語ること』(文藝春秋、2007年)は、マラソンとランニングのエッセイです。各国で翻訳が出版されており、国を越えてランナーが共感を持ちつつ読んでいるのだと思います。

 

同じ著者の『シドニー!①コアラ純情篇』『シドニー!②ワラビー熱血篇』(いずれも文藝春秋、2001年)は、20009月から10月に開催されたシドニーオリンピックの取材報告で、高橋尚子が金メダルを獲得したレースの観戦記も含まれています。また、著者自身も取材の合間にしばしば走っています。

 

走る人のみならず、自分で走ることが嫌いな人も、これらの本に触れられたら、走ることについて興味がわいてくると思います。